アトリエ100&1物語vol.04 「世界最幸のブランド指輪 」

手づくり指輪出来上がり

The Happiest Brand

世界最幸のブランド。それは、世界に2つとないブランド=”夫婦ブランド(めおとぶらんど)”。アトリエ100&1は、その他の指輪ショップと同じように世界最のブランド指輪を販売して中間マージンをいただくのではなく、世界最の夫婦ブランド(めおとぶらんど)づくりをサポートします。

婚約指輪ではなく婚約ネックレスという選択

2ヶ月後。

指輪が出来上がったとの一報があった。

最終的な見積が上がってくる段階で、予算が少し余ったということで、新郎のリングにもちっちゃなダイヤモンドを入れられることになったのだ。

嬉しい誤算だ!

同時に作った婚約ネックレスも出来上がっていた。

事前に気にいっていた大粒のダイヤモンド、これを婚約指輪にはめたいと思っていたが、毎日つけるには、大きすぎて邪魔になるのと、引っ掛けると危険だということ、かといって毎日付けないのならタンスの肥やしになってしまうだけでもったいない、ということで、ネックレスにしたらどうかとの提案があった。存在感のあるダイヤモンドが際立つシンプルなデザインも紹介いただいた。

完成品はどの角度から見ても、遠くから見ても存在感があり、それでいて全然嫌みたらしくない品のいいデザインに仕上がった。

いろんなところで、

「そのネックレスすごく素敵ですね!見せてください!」

と声をかけられるようになったとは、新婦の後日談。

さて、指輪はといえば、ワックスに2人で刻んだ文字がそのまま忠実に再現されている。

少しはみ出してしまっているところとか、全体的にアンバランスなところなど、あの時の手に汗握る緊張感、交わした会話に、指輪を手づくりすることへの高揚感、加賀百万石小旅行の楽しい思い出とともに、幸せな記憶が蘇ってくる。

文字には個性というか人柄がよく現れる。

夫の規格外なところ、妻の几帳面なところなど、二人で手書きしたからこそにじみ出てくるものがある。

指輪を探し始めた当初、一流のブランドショップでその予算だとせいぜいこのランクだと見せられた指輪と比較してみると、同じ予算で、しかも婚約指輪まで含めて作ったにも関わらず、びっくりするくらい素晴らしい指輪に仕上がった。

たった1つの原型から生まれた、同じ形、同じデザイン、同じ刻印が施された一対の結婚指輪。

2人の指の中間サイズの型から生まれた、世界に1つ2人だけの指輪だ。男性用は引き伸ばし、女性用のは縮めてサイズをあわせる。

ノンブランドだが、結婚指輪はそもそもブランドを自慢するものではない。日々身に着けて嬉しいのは、ブランド品だからではなく、それが2人の夫婦の証だからだ。

金属やダイヤモンドなど素材は一流品と一切遜色がない。2人でデザインし、2人でつくった一つの原型から、2人の様々な思いが刻まれた一対の指輪は、このとき、正真正銘、世界最幸の夫婦(めおと)ブランドとなるのだ。

To be continued….

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