私の住む東京の浅草橋も人形や繊維問屋が集まるモノづくりの街です。
そこにアトリエ花風里をOPENさせたのは2015年暮れのことです。
スタートは7年以上前に遡る北陸は金沢での事でした。
何故金沢? 北陸は伝統ある手作りの土地だったからです。
念願の北陸新幹線が開通して、石川県・富山県・新潟県への観光客が増えているとニュースでも話題になっていますね。
新幹線が開通することで、富山県では小学生の子供たちが手作りボードで乗客をもてなした事がニュースにもなりましたね。
手作りは、自分だけでなく回りを温かくしてくれる。そんな不思議なものでもあるのです。
もの作りのが盛んな北陸!
仕事で色んな所を回ると陶芸やガラス細工の体験工房があります。
石川県や富山県にも陶芸工房が非常に多く、あちらこちらで気軽に陶芸等を楽しむ場所がたくさんあるんです。
加賀百万石のお膝元である石川県は工芸王国でもあり、加賀友禅や九谷焼、輪島塗、金箔、和紙に山中漆器に越前焼、ガラス工芸までにいたります。
私達の暮らしに息ずく伝統美は、生活の全てに染み付いていてほんの小さな事にも手作りの素晴らしい技術が映し出されています。
特に九谷焼は、大聖寺藩の前田利治か九谷村で焼成させたのが始まりとも言われていて、加賀藩により再興されています。
伝統を守りたくさんの陶芸家を排出してきたこの北陸では、このような伝統工芸だけでなく身近なものも「自分でつくってしまう」市民性をもっているんですね。
歩けばワークショップや手作りのお店がズラリと並ぶのも金沢ならではの風景です。
金沢に観光にやってくる人は部分的なものだけにスポットを当てるようですが、小京都としての素晴らしい景観はもちろんですが今でも伝統文化や産業が息づいています。
大野の醤油や今立の和紙、金屋の鋳物など形は違っても「誰かを幸せにする」事を昔から考えていた事は北陸にずっと根づいていたんですね。
花嫁のれんが伝わる北陸
野際陽子が女将に扮した昼ドラ「花嫁のれん」で北陸地方には嫁入りの時に嫁ぎ先の家の入り口に掛ける「花嫁のれん」があることも全国的に有名になりましたね。
本当に一部の地域なのですが、「家に入る」意味を込めて仏間の入り口に掛けて潜ります。
今でもこの「花嫁のれん」をくぐる花嫁がたくさんいるのは、昔からの伝統を守っているからなんですね。
富山県は幸せな花嫁が多い
もちろん他県でも幸せな花嫁は多いと思いますよ。^^
最近は富山県からのお客様が増えてきているのです。
隣の石川県に比べると地味とみられる県ですが、非常に倹約をする地域性とも知られています。
石川県と富山県は仲が悪いと言われているのは、加賀藩から圧政を受けていた事が原因みたいですね。
堪え忍んで生きてきた御先祖の精神が、今の県民性に繋がっているとも言えるみたいなのです。
地元を大切に、家族を大切にする富山県の人は「人と人の繋がり」を大切にします。
その事からか、結婚式も立派で豪華なのも有名ですね。
繋がりを誰よりも大切にするからこそ、婚姻の印である結婚指輪にもこだわる人が多いようです。
富山県で人気の結婚指輪はプラチナでダイヤを入れたもの!しっかりしたもので長く使うものだからシンプルなデザインを選ぶようですね。
特にブランドの指輪が人気なので、知人や友人と同じブランドになることもあるとか。
専門店も幾つかあるようですが、金沢まで指輪を探しにやってくるカップルも増えているそうです。
若い世代には、金沢は繁華街も多くファッションビルも立ち並ぶので憧れの街みたいです。
地元で指輪を探すよりも、金沢で色んな指輪を見てから決めたい人がスゴく多いようです。
私の知人でも「何かを買うなら金沢まで出掛ける」人が多いように、金沢に行けば欲しいものが見つかる確率が非常に高い事もあるのかも知れないですね。
富山の人が手作り指輪を選ぶ理由
富山県にもたくさんのクラフト工房があります。
最近はハンドメイドの結婚指輪を手掛ける店も増えてきましたし、非常に低価格でアクセサリー感覚でペアリング等を作る人も増えています。
金沢には職人も多く個性的な結婚指輪を提案しているところもたくさんあります。
その中でもこのアトリエ100&1を選んで来店してくださるお客様は「ただの手作り」ではなく「想いを込められる過程を楽しめる」「二人で協力して作り上げる」事に強く思い入れを持っているように感じます。
ありきたりの手作りではなく、ブランドでもなく、職人がつくるものでもなく「自分達がデザインして作ったもの」を幸せのカタチとして大切にしたい。
そんな気持ちが伝わってきます。
確かに職人が作ったものも素晴らしいです!
自分で陶芸した皿と職人の皿を比べれば雲泥の差なのは当然ですが、使うのは自分が作ったものですよね?
小さな頃に、両親のプレゼントを一生懸命に作った記憶はありませんか?喜ぶ顔をみたいから、不器用でも良いからと作ったはずですね。
アトリエ100&1は、ただの手作り指輪の提案ではなく、「想い出を指輪につめこむ」事を重視しています。
あるデザインから作るのではなく、ゼロから二人で積み上げていく事で「世界で1つ」のものが出来上がります。
ただ、二人で作った原型の仕上げを熟練の職人がする事で、ブランド品と比べても勝ることは有っても劣ることはありませんよ。
北陸の伝統工芸も、1つ1つは手作りで同じ様に見えても違います。
職人の魂が1つ1つに宿るように、二人で作り上げる指輪にも魂が宿るはずなのです。
そんな二人をアトリエ100&1は応援したい!
金沢だけでなく全国からたくさんの人が訪れてくださいます!
本当に感謝の言葉しかありません。
北陸新幹線が開通して、ますます注目される北陸。
その北陸の伝統を大切に、ものを作る魂を込めた指輪作りを応援したいのです。
感謝
幸せの記憶を残す
2人で作る アトリエ100&1
アトリエ100&1 東京浅草橋アトリエ花風里
●本 店 石川県金沢市 076-255-2896
JR金沢駅 バス 香林坊・片町 下車徒歩3分
●アトリエ花風里 東京都中央区 03-3661-6494
JR線 総武快速線 馬喰町駅 徒歩1分
JR線 浅草橋 徒歩3分
都営浅草線 浅草橋 徒歩3分
都営新宿線 馬喰横山 徒歩5分
●横浜 支店 横浜元町 050-5892-2508
JR線 石川町 徒歩5分
みなとみらい線 元町中華街 徒歩10分