婚礼事業者達が知られたくないタブー 費用を抑えて素敵な結婚式にする方法 電子書籍版

はじめに

宝飾業界に30年、ブライダル業界に12年身を置き、数千組のカップルに指輪を提案してきて感じる事に若いカップル達が結婚式を挙げない傾向が強いことがあります。

良く耳にする事に、お金が掛かり過ぎるとの事です。

更に、NETやSNSでは結婚式場やホテルでの費用が明確でなく、打合せの度に見積が上がっていく問題をよく目にします。

少しでも安く素敵な結婚式を挙げたい2人と、少しでも高くしたい挙式側の考えがだいぶかけ離れてる気がします。

私達としてはお2人の立場になって、どのようすれば少しでも理想の結婚式になるのかを考えてみました。これから結婚しようとするカップルに少しでもお役に立てればと思い、アドバイスをさせていただくことにしました。

結婚式の費用が最初の見積もりと違って、どんどん高くるなんて話はNETやSNSでも良く耳にしますよね。

私もブライダル業界に12年ようやく少し解ってきました。

仲間にはゲストハウスやホテル、専門式場の幹部経験があるウエディングのプロフェッショナルであるフリープランナーも数多くいます。

彼等からお聞きした事、自分なりの経験から言えるアドバイスを少しお伝えします。

誰もが素敵な結婚式にしたいと思うのは当然のことですが、どうすれば理想に近づけることができるのかを少し説明していきましょう。

ホテルや式場など、どこも教えてくれないと思いますので、既に式場が決まってる人達も未だ間に合うこともあります。

参考にして頂き、ぜひ結婚式までの準備期間も素敵な2人の記憶に残してくださいね。

予算的な事でお2人の思いが食い違いって喧嘩になる事もあります。

意見を戦わせて、素敵な結婚式にするのは良いのですが、喧嘩がこじれて婚約解消なんて話も耳にします。

このレポートが少しでもお役に立てる事を願ってます。

結婚式

1:結婚式場やホテル、会場のルールを知りましょう。

ほとんどNETやSNSでこんな筈ではなかったと言ってる人達の多くは相手の土俵を調べないで仮予約をしているケースが多いです。

 

初めての事なので、情報は結婚情報誌やNETで調べる事が大半ですよね。

そこで、ホテルや式場のブライダルフェアを知ることになります。

 

リサーチの為、出席する事は良いのですが、そこで素敵な雰囲気と、祝福の言葉、それと最初の見積もりで、内金を入れて仮予約をしてしまします。

最初の見積もりは、あくまでも契約に結び付けるための撒餌と考えた方が良いです。

 

何を言いたいかと云うと・・・

 

相手のルールを知らない内に、仮契約は絶対してはいけません。

相手も商売なので、売上を上げる事を前提に、先ずは安い見積もりを提出します。

これはブライダル業界も注意しなくてはいけない事であると思うのですが、会場を決める2人も慎重に相手を見極めるまでは仮でも契約してはいけないと思うのです。

 

2人の結婚も同じですよね。

その仮見積には巧みなカラクリを忍ばせていることが多いと思った方が無難ですよ。

キャンペーン等の割引特典がついていませんか?

 

最初はこの程度なのか?と安心し、営業マンの「一生に一度」「今なら」「あくまでも仮ですから」と云った言葉に乗ってはいけませんよ。

仮契約をしてる人は後程解説します。

先ずは最初に勉強させて下さいと伝え、その場での仮契約は絶対にしないで下さいね。

2:2人の理想の結婚式のスタイルをイメージする

では最初に何をしたら良いのかを考える事が重要になります。

初めての結婚式という大きな憧れのイベントを素敵にしたい気持ちは皆同じです。

 

料理や衣装、お花などの飾付などは後からでも修正できますので、先ず自分達のスタイルを決めましょうね。

自分達のスタイル?と言っても人それぞれです。

先ず、そもそも結婚とは家族と家族が一緒になる事で、2人がその家族の代表という事を頭にいれましょう。

家族を意識しないで、2人だけの結婚式を考える人達も増えてますが、家族と家族の結びつきは忘れてはいけません。

 

厳かな結婚式と、何十人も呼ぶ披露宴を同じ場所ですることが今までの主流でしたが、昨今この考え方が少し変わってきてます。

家族間でのこじんまりした結婚式を挙げ、披露宴は友人達を呼んでフランクな形のパーティーのスタイルが多くなってきています。

 

言い換えると、結婚式と披露宴を別々に考える人達が増えているのです。

 

現在の社会情勢による経済状態がそうさせる要因とは思いますが、私はとても良い事だと考えます。

計算してではないですが、昔ながらの家族と家族の結びつきを考えるスタイルに近くなっているからです。

 

自分達がどんなスタイルの結婚式にしたいのか?

これが一番重要です。

これを決めない内に、今までの慣例的なスタイルの挙式スタイルを進めてる結婚式場やホテルのブライダルフェアを見学して、仮予約をした人達ほど、後からその見積が違ってくることに様々な感情を湧き出してます。

騙された! 詐欺だ! こんな筈ではなかった!等・・・

神前式結婚式

3:結婚式のスタイル

ではどんなスタイルがあるのか一例を挙げてみましょう。

その前に一言で結婚式と云っても大きく分ける事ができます。

 

結婚式 いわゆる厳かなスタイルの親族と親族の結び付きを固める儀式

神社・お寺での日本的スタイル 和装

教会・教会や教会仕様のスタイル ウェディングドレス

海外・2人だけや極少人数でのスタイル ウェディングドレス

披露宴 親族や友人を招いての結婚の報告とお披露目会

1.5次会 これは海外挙式をした為、友人や親戚などを呼べなかった為に、日本に帰って来てから改めてする人前式スタイル 結婚式の簡素版と披露宴を合わせたスタイルが一般的

2次会 披露宴とは別に更に親しい友人を呼ぶパーティーの様な気軽なスタイル

 

これ以外にも細かくはあるみたいですが、仕様を変えただけで何処かに属されると思います。

ホテルや結婚式場などは結婚式と披露宴を一緒にするスタイルなのです。

このスタイルでは、衣装の持ち込み禁止、自分達手配のカメラマン撮影の禁止等様々な縛りがあるのです。

充実させた設備、結婚情報誌などへの掲載による莫大な広告費、人件費などを考えると、式場も利益を出さなくてはやっていけないのは理解できますが、最初の見積もりがドンドン上がってくるような、上がってしまうような理解しづらい見積りを用意してる所が多い結婚式場などは今後どんどん苦しむ事になるのでしょうね。

 

2020年東京オリンピックまでに相当数(2~3割)の結婚式場が閉鎖されるとの予測もあります。

仮予約をしてしまった人達も、まだまだ交渉の余地はあるのです。

その為、ホテルや式場で挙げたい、でも予算は抑えたいとの方達は特に優先順位をしっかり持たないととても高くなります。

4:結婚式のアイテムの優先順位を決めましょう。

料理なのか?

衣装なのか?

会場の雰囲気なのか?

写真やビデオを残したいのか?

演出なのか?

 

どれも最高のモノを求めれば、当たり前に高くなっていきます。

総予算を決めてから、優先順位を心掛けてみましょうね。

 

それでも高くなる一番の問題が、先ほども少し触れた会場の持ち込み制限なのです。

ブライダル業界では当たり前のKBキックバックのシステムが当たり前に浸透しているのです。

いわゆる紹介料ですね。

 

貸衣装などが一番の例に挙げられますね。

素敵な会場、新しく出来た会場、結婚情報誌で広告を大きく取り上げてる会場程この傾向が強いように思えます。

仮予約をする前に実はこの持ち込み制限について確認するだけでもスムーズに交渉を進める事ができるのですが、たいていは最初の見積もりに衣装代も含まれているので安心してしまうのです。

5:会場に確認すべき事柄

「持ち込み制限はありますか?」仮契約する前にこの質問だけで、相手のスタンスが見えてきます。

事前に持ち込みしたいアイテムがある時は式場の担当者に相談してみましょうね。

 

質問も花嫁の想いからであることを強調しましょうね。

「親友が私の為にブーケを作りたいと言ってくれるのでその好意を受けたい!」

「母の着たドレスをリメイクして着たい!」

「両親に買ってもらった振袖を着たい!」

「仲の良い友人にカメラ撮影をお願いしたい!」

先ずはNGを出されると思いますが、気持ちの部分を理解してくれる担当者なら、「特別ですよ」「絶対に他言しないで下さいね」などと許可を得ることもままあります。

あの敷居が高いと言われる式場でも交渉の仕方で許可されることもあるのです。

伝え方をしっかり考えないといけませんよ。

ガーデンウェディング

6:交渉をスムーズにするために

私達はお客様だ!と無意識に働く人達が多いですが、そんな人達の伝え方は気持ちの部分を伝えないで、要望だけ伝えてる事が多いと思います。

当日の挙式に影響が出るとは思いたくありませんが、式場担当者とも最後までいい状態で素敵な挙式にしたいと思うなら、あくまで交渉なので、こちらが一歩引いて想いを理解してもらうようにしてみて下さいね。

 

打合せの度に、簡単なお菓子を用意するとかも有効かもしれませんよ。

300円でも500円でも、簡単な包でも良いんです。

「すごく美味しかったので、〇〇さんにも食べて頂きたくて・・・簡単な包でごめんなさい。」

 

相手も人の子です。

自分に対してとても親身に接してくれる2人に対して一生懸命要望に添うようにしてくれるはずですよ。

数百円×数回が何十万以上の値引きに繋がれば良くないですか?

それも担当者とも良い関係が築きながら・・・

 

でも何でも持込する事が素敵な結婚式にするためにBESTではありませんよ。

自分手配のカメラマンの方が安いからと、友人のカメラマンと言って交渉する方も居るみたいですが、会場の配置など慣れていない分、ベストショットが結局は少ないと云った問題もあるのです。

 

知合いのスタイリストにヘアーを頼みたいと、お願いしたけど会場の設備の勝手がわからず、スムーズな衣装替えができなく、焦りまくった等・・・

良く考えて交渉してみて下さいね。

7:交渉が上手くいかない時

人間には相性というモノがあります。

どうしても担当者と合わないと感じたならば、どうしても要望を聞き入れてくれないと感じたならば・・・

 

タイミング的な事にもよりますが、他の会場にも目を向けた方が良いかもしれませんよ。

招待状を発送した後や、申込から日が浅いとか、4か月くらい前までの数回の打合せで、要望が通らないでその事がストレスになるのなら、会場を変える事も視野に入れた方が良いと思いますよよ。

 

内金が戻らないとか、キャンセル料を取られるとか、その費用が良心的な所であれば、他の式場が負担してくれることもあります。

必ずしもではないので、ご確認くださいね。

 

更に、高額なキャンセル料を要求されたり、申込み時にキャンセルについての説明がなかった場合は、堂々と国民生活センターに相談してみましょうね。

その様な不透明な、誠意のない式場は私達もどんどん排除していきたいのです。

8:無駄な費用のチェック

見積の時に費用をチェックする時のポイントがあります。

その前に披露宴に対する考え方をもう一度思い起こしてください。

 

披露宴とは?

良くイメージするスタイルは、一段高い高砂に2人と仲人さんが居て、円卓とかで列席者にお披露目する様なスタイルですよね。

高い所から恐縮ですが・・・とスピーチする姿には私は常々疑問を持っていました。

 

私達の考えは、この考えが絶対正しいとは思いませんが、今のスタイルが二次会にせよ、1.5次会にせよ、私達が考えるスタイルに近くなってるように思えるのです。

 

私達の考える披露宴は、お披露目もあるとは思いますが、なので一段高い高砂も良いのですが・・・2人が結婚してこれから頑張っていくので、列席の皆様に「今後とも宜しくお願いします」との思いがあって成立すると思うのです。

 

披露宴や1.5次会、二次会は、一生お付合いできるか?がポイントになると思うのです。

会社の上司や、家族の会社関係の人達も重要かも知れませんが、気持ち的に「今後とも宜しくお願いします」の気持ちがと伴ってこその披露宴だと思います。

だから披露宴での主席者をゲストとして、どの様に「おもてなし」するかを考える事が重要になると思うのです。

 

そう云った事を考えながら、費用の事にも目を移しましょうね。

1:衣装

2:写真やビデオ映像、エンドロール等の映像

3:料理

4:装花

この4つをチェックするだけでも相当見直しが可能になると思いますよ。

 

貸衣装では運命の一着に出会うために沢山の試着をされると思いますが、中にはレンタル料を教えてくれない所もあります。

そのような所では、最初に予算を告げた方が無難ですよ。

最初に書いた、2人がどんな挙式にしたいのか?をもう一度頭に思い浮かべ、最適なドレスに出会って下さいね。

和装もしたいドレスも着たい!お金は幾ら掛かっても良い!と考える方は、そもそもこの書籍を読んでいないと思いますしね。

 

写真などもアルバムを必要とせずスマホやタブレットで見るから要らないとの考えもあるみたいですが、私は広げると同時に幾つもの画像が見えるのと、アナログの良い面を持ち合わすアルバムは好きです。

逆にDVD等で挙式内容の動画撮影などは友人に任せても良いかな?と考えます。

直ぐに見る事ができるアルバム、一生のうちにDVDは何回みる事になるのか?を考えるからですかね。

アルバムも自分で写真を選んで作る事も可能ですので、アルバムは欲しいけど高額な素敵なモノでなくても良いとお考えなら、手作りも共同作業で楽しめそうですよね。

 

料理に関しては、昔と比べて会場も力を入れてます。

1万円のコース料理で使われるお肉が国産牛でなくても十分に美味しいと思います。

売上アップを図る会場は、コースアップを押してくると思いますが、何がゲスト達に対するおもてなしに繋がるかをもう一度考えても良いと思います。

 

お料理に付き物の飲み物のチェックは必ずして下さいね。

複雑な名前の高いシャンパンでなくても、安い発砲ワインに変えても、ゲストお客様はそんなところに目はいきません。

2人の別なゲストに対する「おもてなし」の方がゲストの人達には嬉しく、とても良い印象が残ると思いますよ。

 

会場内のお花を切り替える事は中々できませんが、ブーケくらいはと考えます。

お2人の前に飾るお花は品祖に見えなければ大丈夫です。

逆にテーブル装花は小物を上手く演出することによって少ない花で済ますことに成功した人もいますよ。

テーブルの風船に2人から個人個人へのメッセージを書き、それを持ち帰って頂くなども気の利いた演出になりますよね。

 

これもゲストを「おもてなし」したいと云った考え方が、演出に繋がるのです。

自分達でやれることをしないで、費用だけ落とそうとすると、それこそ全体に品祖に見られてしまう事があります。

自ら楽しんで式場と一緒に作り上げる位の気持ちは持ちたいですね。

意外と知らないフリープランナーの利用法

上記で書いたことを自身で確認する事が難しいと考える方は、会場や式場付のウェディングプランナーではなく、フリーで活躍するウェディングプランナーに相談する事が納得の結婚式を執り行うに必要だと知っておく方が良いと思います。

 

会場付き、式場付きのウェディングプランナーは自分達の土俵のルールの中でしか提案をしませんので、仮契約をしてしまっているのなら、相談料やプランニング料金は若干掛かると思いますが、自分達で交渉するよりもスムーズな交渉になると思いますよ。

 

フリーのウェディングプランナーにお願いする事は余計にお金が掛かるように思えるかも知れませんが、掛けただけの事はあると思います。

当然、結果安くなると云ったことにも繋がります。

安くならなかったとしても、クオリティが上がり、きっと自分達の理想とする挙式に近くなると思いますよ。

 

全ての結婚式を挙げる方が 楽しい準備と費用を抑えながら素敵な結婚式が叶うことを願っています。

 

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