手作り結婚指輪の値段は、100&1の場合ペア30万円〜が目安です。ただ、この数字だけを見ても「高いのか安いのか」は判断できません。大切なのは、その金額が「制作の基本料」「地金代」「加工費」という3つの層で構成されているという中身です。この記事では、実際のお見積り例をお見せしながら、手作り結婚指輪の値段が何でできているのかを、包み隠さず解説します。
宝飾業界では、価格の内訳を細かく開示しない慣習が一般的です。私たちはあえて逆の道を選び、料金と素材の全項目を単価×数量で開示しています。何にいくらかかっているかが見えれば、価格に納得して選んでいただけると考えているからです。

手作り結婚指輪の値段は「3つの層」でできている
まず、価格の全体像を整理します。手作り結婚指輪の値段は、大きく3つの層に分けられます。
- 制作の基本料:ふたりでデザインし、原型を削る工程の技術料。スタッフのサポートや設備の費用が含まれます
- 地金代:プラチナ・ゴールドなど、使う貴金属そのものの代金。重さ(地金量)と、その日の相場で決まります
- 加工費:鋳造・研磨・表面加工・刻印など、選んだ内容によって変わる部分
このうち、価格が動く最大の要因は「地金代」です。金やプラチナの相場は日々変動するため、同じデザイン・同じ重さでも、つくる時期によって値段が変わります。
「手作りだから安い」「ブランドだから高い」ではなく、この3層の合計で決まる——これが指輪の値段の本当の仕組みです。
実例:あるペアのお見積り(10金・ストレート)
言葉だけではイメージしにくいので、実際のお見積り例をお見せします。以下は、10金・ストレート・幅1.5mmのペアリングをつくった場合の一例です(※素材・幅・厚み・加工内容によって変動します)。
| 項目 | 内容 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| ① 制作の基本料 | ふたりでデザインして作る工程・諸費用 | 約8万円台 |
| ② 1本目 | 地金代+加工費(表面加工・鋳造など) | 約15万円台 |
| ③ 2本目 | 地金代+加工費(鏡面仕上げなど) | 約7万円台 |
| 合計 | ペア | 約31万円 |
このように、1つの見積もりの中でも「基本料」「地金」「加工」がそれぞれ分かれています。2本の指輪で金額が違うのは、選んだ表面加工(サンドブラストと鏡面仕上げなど)や地金量が異なるためです。
ポイントは、この一つひとつが「なぜこの金額なのか」を説明できること。100&1では、見積もりの際にこれらをすべて開示し、「今日の相場だと地金代はいくら」「この加工を選ぶと何円」まで明確にお伝えします。

地金代は「相場」で変わる——だから内訳を見せる
3層の中でも、地金代は特別です。なぜなら、お店ではコントロールできない「相場」で決まるからです。
金の価格は、ここ数年で大きく上昇しました。田中貴金属工業の公表データによると、金の年間平均小売価格(税抜)は2020年の1gあたり6,122円から、2025年には17,302円へと、およそ2.8倍になっています。プラチナも2025年に急騰しました。
かつてはペア10万円前後でご提供できた時期もありましたが、こうした地金相場の高騰により、現在はペア30万円〜が目安になっています。これはお店が利益を増やしたからではなく、素材そのものが高くなったためです。
だからこそ、私たちは地金代を隠さず開示します。「なぜ値上がりしたのか」を数字で説明することが、誠実さだと考えているからです。相場の詳しい話は料金と素材のページでも触れています。
加工費は「選んだ分だけ」——ここで予算を調整できる
3層目の加工費は、おふたりの希望によって足し引きできる部分です。
たとえば、次のような加工は、選べば加わり、選ばなければかかりません。
- 表面の質感(鏡面仕上げ・サンドブラスト・槌目・マットなど)
- 内側の刻印(手書き文字のレーザー刻印など)
- 誕生石やダイヤなどの石入れ
- コンビカラー(2色の組み合わせ)
つまり、予算に合わせて調整できるのは、主にこの加工費の部分です。「地金量を削って薄くする」のではなく、「加工をシンプルにする」ことで価格を抑えるほうが、指輪の耐久性を損なわずに済みます。私たちが「安く見せるために地金は削らない」とお伝えしているのは、このためです。
同じ「ペア30万円台」でも、中身はこんなに違う
3層の構造がわかると、「同じ予算でも指輪の中身は変わる」ことが見えてきます。
たとえばペア30万円台といっても、次のように配分は変わります。
- 地金にウェイトを置く:プラチナや厚みのある太めのデザインにすると、地金代の比率が高くなります。長く使う耐久性を重視する配分です
- 加工にウェイトを置く:地金はシンプルにしつつ、槌目や手書き刻印、石入れなどで個性を出す配分です
- バランス型:地金・加工を無理なく配分し、日常使いしやすい一組にまとめる配分です
同じ金額でも、「何にお金をかけたか」でまったく違う指輪になります。だからこそ、内訳を見ながら「ふたりはどこに価値を感じるか」を話し合うことが大切です。実際の仕上がりは制作事例で確認できます。
見積もりで確認したい3つのこと
手作り結婚指輪の見積もりをもらったら、次の3点を確認してみてください。どの工房で検討する場合にも役立つ視点です。
- 地金代が項目として分かれているか:相場で変わる部分が明示されているか
- 加工費が内容ごとに書かれているか:何を選ぶといくら加わるかが分かるか
- 表示価格に何が含まれるか:刻印代やサイズ直しが別料金かどうか
これらが明確な見積もりは、信頼できる工房のサインです。逆に「一式○万円」だけの提示なら、内訳を聞いてみることをおすすめします。
値段の内訳がわかったら、その内訳をきちんと出してくれる工房かどうかが次の論点になります。確認の仕方は工房選びの5つのチェックポイントに。世の中の平均額は結婚指輪の相場で確認できます。婚約指輪の金額の決まり方は婚約指輪はいくら?に、横浜での費用感は横浜で結婚指輪を安く作る?にまとめました。
よくある質問
手作り結婚指輪の値段はいくらくらいですか?
100&1ではペア30万円〜が目安です。値段は「制作の基本料」「地金代」「加工費」の3層で決まり、特に地金代は金・プラチナの相場によって変動します。実際のお見積りでは全項目を開示していますので、何にいくらかかっているかを確認したうえで選んでいただけます。
なぜ2本の指輪で値段が違うことがあるのですか?
選んだ表面加工や地金量が異なるためです。たとえば1本を鏡面仕上げ、もう1本をサンドブラスト仕上げにすると、加工費が変わります。また、サイズが大きいほど使う地金量が増え、地金代も変わります。見積もりでは1本ごとに内訳をお見せするので、違いの理由も明確です。
予算を抑えたいのですが、どこで調整できますか?
主に「加工費」で調整できます。表面加工をシンプルにしたり、石入れを控えたりすることで価格を抑えられます。一方で、厚みや地金量を削ると変形しやすくなるため、耐久性に関わる部分は削らないことをおすすめしています。ご予算をお聞かせいただければ、削るべきでない部分を守りながら調整案をご提案します。
手作り結婚指輪の値段は、「制作の基本料」「地金代」「加工費」の3層でできています。その中身をすべてお見せするのが、100&1の考える正直な指輪づくりです。予算のご相談や見積もりのご依頼だけでも歓迎します。まずはLINEで、お気軽にお声がけください。
