30年保つ結婚指輪の条件

この数年、結婚指輪の人気デザインに細身のモノが多くみられますが、私共としてはこの結婚指輪は何十年か続く結婚生活の間ちゃんと保つのだろうか?と常々疑問でした。

結婚指輪を選ぶ3つのポイント

私共では結婚指輪や婚約指輪をお客さま自身で作るサービスをしていますが、近年急に細身デザインが増えて来たことで、改めて結婚指輪の意味などを考えてみました。

一般的には結婚指輪を選ぶ基準として3つがあると思います。

デザイン

始めて指輪を付ける人もいると思いますし、結婚の証として色々考えながら選ぶのも頷けますし、一生そのデザインと向き合うのでしたら尚更ですよね。

価格

長く経済が低迷してる中、経済格差も否めない現実で、結婚式や新居、新しい家電などお金が掛かる事も現実問題出てくるので、それ程予算を掛けたくない思いも理解できます。

昨今の地金高騰の状況からみても、価格をメインで選ばれるとデザインに選択の余地はなくなり細身が主流になりやすく、結婚指輪とは謳っていても、実は結婚生活の間、何十年と保たない可能性があります。

目的

結婚指輪を結婚してる証と捉えると、上記のデザインや価格が優先されることは間違いないですね。

ただ、手作り指輪を選択する人にとっては、その目的は少し違ってきます。

特別な行為を2人で体験することに対して結婚する覚悟や結婚生活に向けてのコンセンサス等を2人で確認しあう事を感覚で感じています。

だから市販品を選択する人達よりは結婚に向けられる意識が少し高いような気がします。

私共では結婚指輪は結婚生活を2人で進んでいくためのアイテム(愛Team)と捉えています。

なので、結婚指輪は新婚の時だけでなく、結婚生活が続く30年以上の期間を見守る特別なモノとして30年保てる耐久性も考えて提案させて頂いてます。

結婚指輪を交換する意味リンク

お互いの一部を交換した『契り』デザイン

見落としがちなポイント

細身のデザインに関して言えば、おそらく30年形を維持することはできないと思います。

※細身デザインとは厚みにせよ、幅にせよどちらか一方の一部分でも1.2mm幅厚みを切るモノとして私共は捉えてます。

耐久年数とは結婚指輪の場合、私共では最低30年連れ添うことを意識して幅と厚みをご提案させて頂いております。

と言うのも硬いと考えられてる指輪に使われる地金(プラチナ900や18金等)でも10年で約0.1㎜は削れ薄くなります。

そして厚み1.2㎜を割ると一気にその強度が脆くなります。

仕上げ直しやサイズ直し等メンテナンスをした時も、最終的には表面を研磨して小さな傷を消すので、生涯のうちどれ位メンテナンスをするかに因っても更に薄くなっていきます。

海外のスーパーブランドは100年保つ事がブランドとしての威厳でもあるかの様に作られるので、幅や厚みは相当大きく作られ、厚みは2㎜を超えるモノもざらにあります。

私共では厚み1.5㎜を確保、推奨は1.7㎜とご提案させて頂いております。

なぜスーパーブランドと一緒の2㎜厚にしないのかと言うと、装着感が2㎜を超えると一気に悪くなるからです。

結婚指輪として左手薬指にひっそり寄り添うのであれば、付けた当初から装着感も考慮したいと考えます。その厚みが1.6~1.7㎜と考えます。

薄い場合の対策

薄さ1.2㎜以下の場合、強度に対して何かしらの処理がされてるか?確認しといた方が良いでしょう。

例えば素材は何か?鍛造で作られてるか?硬化処理をしているのか?等が挙げられます。

鍛造の考え方も昔とはだいぶ変わりましたので、将来的にサイズ直しをするか否かも考慮しての選択が良いでしょう。

鍛造は傷つかない?

これに関しても昨今の地金高騰に伴い、地金を極力使わない細身が暫くは人気とは思いますが、是非、結婚指輪の真の目的を再度考えて頂きたいものです。

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